バイクに乗る前に見てほしい!自賠責保険って何?排気量別の加入方法は?引継ぎはできる?

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こんにちは!

ライダーのツクヤです!

今回から何回かに分けて保険のお話です。

これからバイクの免許を取ろうかなという方、今からバイクを買おうかな、乗りたいなという初心者の方からもう何年もバイクに乗っているベテランの方まで、1度は見てほしい内容になっています。

第1回の今回は自賠責保険について!

第1回なので、保険の種類等基本的なところから、自賠責保険についての豆知識等あれこれをご紹介していきます!

ではさっそくはじめます!

バイクの保険の種類!自賠責と任意保険?

まず、バイクに関係する保険の種類は2種類、自賠責保険と任意保険があります。

これからそれぞれ解説していきます。

自賠責保険は強制保険!

自賠責保険は法律で加入が義務付けられている強制保険となっています。

加入が義務付けられていますので、もし加入していなかったり、保険の期限が切れてしまっていた場合は…

・50万円以下の罰金または1年以下の懲役
・免許停止処分、違反点数6点
・車検を受けられない(400㏄以上の場合)

といった非常に重いペナルティを受けることになります。

これは、自賠責保険が交通事故被害者の最低限の救済を目的に作られたものであるためです。

自動車やバイクが全て加入することで、交通事故の被害者が漏れなく最低限は救済されるために加入が義務付けられているということです。

加入者が自由に選べる任意保険

法律で加入が義務付けられている自賠責保険(強制保険)とは別に、自賠責保険の補償範囲だけではカバーできない部分を保証するものが任意保険です。

こちらは法律で加入は義務付けられてはいませんが、加入しておくことを強くおススメします。

というのも、自賠責保険は被害者救済の側面が強いのですが、任意保険は保険の加入者の救済という側面が強いからです。

つまり、加入する方自身のための保険ということです。

任意保険についてここで詳しく解説すると非常に長くなるので、また次回にしたいと思います。

自賠責保険の保険料は?

では、強制保険である自賠責保険についてもう少し深掘りしていきましょう。

自賠責保険の加入方法やその金額について解説していきます。

自賠責保険の保険料は?バイクの排気量によって違う!?

まずは自賠責保険の保険料についてです!

自賠責保険の保険料は排気量と加入期間住んでいる地域によって異なります。

住んでいる地域(沖縄や離島等)の保険料の差額の話は少しややこしくなるのでここでは置いておいて、排気量と加入期間と保険料のお話にしたいと思います。

排気量別の保険料ですが、保険料の区分の基準としては

・125cc未満のバイク(原付)
・125cc以上250㏄未満のバイク(軽二輪)
・250㏄以上のバイク(小型二輪)

上記の区分に分けられています。

つまり、原付であるかどうか車検があるかどうか、によって区分されているということですね。

原付は50㏄未満の1種と125c未満の2種がありますが、自賠責保険上はまとめて「原付」というカテゴリーになります

2025年の料金は次の通りです。

125cc未満のバイク(原付)の保険料

保険期間12か月24か月36か月48か月60か月
保険料6,910円8,560円10,170円11,760円13,310円
1年あたり保険料6,910円4,280円3,390円2,940円2,662円

125cc以上250㏄未満のバイク(軽二輪)の保険料

保険期間12か月24か月36か月48か月60か月
保険料7,100円8,920円10,710円12,470円14,200円
1年あたり保険料7,100円4,460円3,570円3,118円2,840円

250㏄以上のバイク(小型二輪)の保険料

保険期間24か月25か月36か月37か月
保険料8,760円8,910円10,490円10,630円
1年あたり保険料4,380円4,276円3,496円3,447円

さて、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、長く加入すればするほどお得ということが分かりますね。

そして排気量別の保険料も、実は同じ期間同士で比べるとそれほど差がないんです。

購入したバイクが原付や250㏄未満のバイクの場合は、そのバイクに5年以上乗り続けるつもりであれば最長の5年で自賠責保険へ加入するのが一番お得ということになります。

1年あたりの保険料で比べると、5年で契約すると1年契約の場合の半額以下になりますから。

自賠責保険の加入期間について!

さて、先ほどの項目で自賠責保険の加入期間、契約期間の話が少し出ましたね。

加入期間とバイクの排気量の関係についてもう少し詳しく解説したいと思います。

原付や軽二輪の場合

125cc未満のバイク(原付)250㏄未満のバイク(軽二輪)については、自賠責保険の加入期間を最長5年(60か月)までの期間で自由に選択することができます。

実は1か月単位で加入できるのですが、排気量が250㏄未満のバイクでそれをする意味があまりないので、年単位で契約するのが一般的でしょう。

保険料の項目で解説したとおり、1年契約と5年契約では1年あたりの保険料が大きく異なりますので、長く乗るつもりなら5年で契約するのがおススメです

ただし、そのバイクを3年で手放す予定がある場合や、どんどん新しいバイクに乗り換えがちな方は5年で契約してしまうとムダが出ますので、短期での契約をおススメします。

5年で契約する場合には更新スパンが長くなるので、更新忘れに注意しましょう!

特に原付の自賠責保険切れによる検挙は多発していますので。

250㏄以上の小型二輪の場合

250㏄以上の小型二輪、つまり車検のあるバイクの場合は少し話がかわってきます。

車検のあるバイクの場合は、車検の時に自賠責保険を更新します

なので、新車を購入した場合は新車登録時に次回の車検までの3年、継続車検や車検切れの中古車を購入した場合は2年の期間の契約となります。

250㏄未満のバイクの場合に選択できた5年契約は選択できないので、そういう意味では少々割高になります。

2年や3年の期間同士で比べると軽二輪の方がほんの少し安いんですけどね…

バイク屋さんで車検を受ける場合はバイク屋さんが手続きも代行してくれますが、ユーザー車検の場合は自分で更新する必要があるので注意です

250㏄以上のバイクの加入期間の25か月と37か月って何?

さて、上の表の250㏄以上のバイクの項目について、あれ?と思った方もいるのではないでしょうか?

年+1か月の25か月と37か月の項目がありますよね。

これは車検の有効期間と大きく関係しています。

小ネタ程度になるので、興味がなければこの項目は飛ばしていただいてもかまいません(笑)

車検の際に書類審査があるのですが、車その際に自賠責保険が有効であることが条件になっています。

車検には2週間の猶予期間があるので、車検がうっかり切れてしまっても2週間以内であれば登録可能です。

しかし、その際に自賠責保険が切れてしまっていては登録できないのです。

なので、自賠責保険に余裕を持たせて新車の場合は37か月、車検切れ中古車の場合は25か月で自賠責保険を契約することが多いという訳です。

車検がうっかり切れていた、なんてことは少ないかもしれませんが、例えば車検の有効期限当日に陸運局へバイクを持って行ったけどヘッドライトの光軸や排気音の音量に不備があり直していると翌日になってしまった…等の場合も考えられます。

こういう時も車検有効期限=自賠責保険の有効期限だと車検を継続することができなくなってしまうので、余裕を持たせる訳ですね。

なので、バイク屋さんでは35か月や37か月で加入することが多いですが、ユーザー車検を受けられる方で、自分は絶対に余裕をもって期間内に車検を通すんだという方は24か月や36か月で問題ありません。

また、継続車検の場合は最初に既に1か月プラスされた状態なので、24か月での契約で問題ありません。

毎回車検のたびに 25か月にしていると自賠責保険の有効期限だけがどんどんずれていってしまいますからね。

自賠責保険はどこで加入できる?

次は自賠責保険の加入できる場所についてです。

これも排気量によって加入できる場所が変わります。

原付と軽二輪の場合

まずは125cc未満の原付と250㏄未満の軽二輪の場合です。

これらのバイクの自賠責保険の加入できる場所は以下の通りです。

・バイクの販売店
・損害保険会社の代理店、支店
・郵便局
・コンビニ
・インターネット

バイク屋さんでバイクを購入する場合や、いつも同じバイク屋さんにメンテナンスを依頼する場合などはバイク屋さんで自賠責保険に加入するのが良いかと思います。

その他の手続と一緒にやってくれますから。

個人間売買でバイクを入手した時や、長い間乗っていなかったバイクを再び動かすとき等、バイク屋さんを経由しない場合は最寄りのコンビニや郵便局、インターネットで自賠責保険に加入するのがお手軽で良いですね。

ちなみにですが、自賠責保険は法律で定められた強制保険という性質上、どこで加入しても同じ契約期間であれば保険料と補償内容は同一です。

なので、自分がやりやすいところで加入するのがベストだと言えます。

小型二輪の場合

250㏄以上の小型二輪の場合、加入できる場所は以下の通りです。

・バイクの販売店
・損害保険会社の代理店、支店
・修理、整備工場
・陸運局

車検のあるバイクの場合はコンビニや郵便局、インターネットでの自賠責の加入ができません

バイクをバイク屋さんで購入する場合や車検をバイク屋さんに出す場合等は、そこで加入手続きをするのが最も簡単でしょう。

陸運局でも加入できるので、ユーザー車検を受ける場合はそこで加入してしまうのも手ですね。

損害保険会社の支店や代理店で直接加入することも可能なので、お付き合いのある損害保険会社があれば、自賠責保険もそこで加入するのも良いでしょう。

自賠責保険は引継ぎできる?

自賠責保険を契約したものの、契約期間の途中でバイクが事故にあったり故障したりして廃車になってしまったり、乗っているバイクを売って新しいバイクに買い替えたりすることもありますよね?

そういう場合に自賠責保険は引き継ぐことができるのでしょうか?

実は…一定の条件を満たしていれば、自賠責保険の引継ぎが可能です!

その条件とは…

①前のバイクを廃車にしていること
②バイクの排気量の区分が同じであること
③自賠責保険の地域区分が同じであること

以上の3つです。

①前のバイクを廃車していることについてですが、そのままの意味です。

例えば事故や故障、古くなって維持できない等で前のバイクを廃車にしていることが前提になります。

ですので、飽きたから今のバイクを売って新しいバイクに買い替える、などの場合は引継ぎができません。

おそらく3つの条件の中でこの条件を満たすのが一番難しいのではないでしょうか?

バイクの場合は古いバイクであっても価値の付くことが多く、事故でもなければなかなか廃車にするというケースはないかもしれませんね。

 〇:Ninja250(廃車)→Z250
 ×:Ninja250(売却 )→Z250

②バイクの排気量区分が同じであることについてですが、軽二輪から軽二輪への乗り換え等、自賠責保険の料金が同じである場合は引き継ぐことが可能となります。

250㏄未満のバイクから大型バイクに乗り換える、などの場合は保険料が異なるので引継ぎはできません。

 〇:Ninja250→CBR250RR
 ×:Ninja250→Ninja1000

③自賠責保険の地域区分が同じであることに関してですが…

保険料の項目であまり触れませんでしたが、自賠責保険は「沖縄・離島以外」「沖縄本島」「沖縄の離島」「沖縄以外の離島」の4つの区分に分けられています。

それぞれ金額が異なるので、同じ区分内での乗り換えの場合しか引き継ぐことができません。

本土は本土で一律なので、あまり気にすることは少ないかもしれませんが、沖縄や離島へ住んでいる方や移住を考えている方は注意が必要ですね。

 〇:大阪→岩手
 ×:大阪→沖縄

まとめ

今回は自賠責保険について解説してみました。

これからバイクに乗りたい方や、改めて自賠責保険について知りたい方、参考になったでしょうか?

自賠責保険の有効期限切れに気を付けて楽しいバイクライフを送ってくださいね。

では!


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